はじめましての方も、またこいつか!というなじみの方もこんにちは、ワイルダーです。

今回、NFT市場に対する「本音を語る」というテーマで僕自身の考え方や思いを寄稿させていただきました。

あくまでも個人の意見であり、現時点での考え方です。すべての鵜呑みにせず、参考程度の暇つぶしとして読んでいただけたら幸いです。

NFTというものは何なのか、考えたことがあります。
日本語では「非代替性トークン」とよく翻訳されますが、僕の言葉に直すと「この世に一個しかないもの」というものです。
これはある側面では正しくて、ある側面では間違っていると思っています。
「非代替性」とありますが、ほとんどのNFTには「代替性」があると思っています。

例えば、「アンチくん」これはすべてのアンチ君が「この世に一個しかないもの」であることは疑いようのない事実です。
しかし、もしアンチ君のNFTを誰かのせいで失ってしまったとき、代わりに「持っていたものとは違うアンチ君」で弁償された場合、ほとんどの人が受け入れると思います。
細部まで細かく見れば「非代替性」ではあるものの、ほんの少し大枠に戻ると「代替性」があるんですよね。
例えでいえば「絵柄の違うテレホンカード」と大して変わらないNFTがほとんどです。

もちろんテレホンカードにもプレミアがついて価値が高い物も存在しますが、99%は「テレホンカードとしての額面として使えたら問題はない」んです。
では、なんでこんなにNFTが話題になるのか、NFTって何なのか、僕なりに考えてみました。

NFTとは「ブロックチェーン上に発行され、偽造が不可能で、所有権の証明ができる」データです。
偽造が不可能(またはむずかしい)で所有権の証明ができるものは現実世界にもたくさんあります。
NFTの最大の仕組みは「ブロックチェーン上に発行されている」という点だと僕は思っています。

その利点ってなんぞや?という答えは「作った人を含めて、不正ができない」というシステムです。
不正ではありませんが、先ほどの例えに出たテレホンカードは1982年に日本電信電話公社が発行して…うんたらかんたら
そして現在では廃止となりました。

これは中央集権型なので、作った人が「もうやめる~」と言えば、なくなるものなんです(額面上の価値は)
ブロックチェーンは管理者が単一の組織ではないため、上記のことが起こらない(設計上は)仕組みになっています。
そして、「すべての取引」が「誰にでも閲覧可能」という仕組みになっています。

しかし、これは「透明性が高くなった」「不正がしにくくなった」だけであり、抜け道やプロジェクトの設立者がウハウハ儲けることは可能なのです。
そして、この業界に「法の規制」はほとんどありません。
相場操縦をしようが、インサイダーをしようが、無知な人を囲い込んで搾り取ろうが、法律的にはセーフなのです。

法律で規制されることには、それなりの理由があります。
僕の解釈でいえば「嫌な気持ちになる人が増えないようにする」だと思っています。
法の規制がない今のNFT市場では「自分が利益を得て、誰かに損を押し付ける」ことを意図的に行うことが可能なのです。

全員が儲かるというのは幻想です。今のフロア価格で全員が持つNFTを売ることは不可能なのです。
信用や担保によって見かけの価値をあげることは可能ですが、それがどういった結果を引き起こすのかは歴史が証明しています。

NFTは非常に便利な技術です、これから多方面で利用されていくと思います。
しかし、あくまでも便利な「技術」でしかないので、使い方次第で良い方にも、悪い方にも転ぶんです。

このコラムを読む方の多くはNFTを持っている方が多いと思います。
そのNFTのプロジェクトの設立者は、NFTという技術を「どのように活用しているのか、今後どう活用していくのか?」
あなたは自分自身でしっかりと審議をしましたか?

多くのNFTプロジェクトの設立者は大きな権利を有します。(当然の権利ではあります)
しかし、NFTという便利な技術を利用して、自身の金銭的利益を追う設立者のプロジェクトに参加するのは控除率の高い宝くじを買ってるのと同じだと思うのです。
全体の割合のうち、設立者が大きなパイを持って行って、残りを他で分配することになります。
あくまでも金銭的な視点に立った場合のみの仮定ですが。

もちろんNFT市場には好きなクリエイターさんの作品やアートとして好きだから保有する方も多いと思います。
誰かを応援したい、みんなと同じものを持ちたい、流行りだから欲しい。

すごく、すごくいいことだと思うのです。

ただ、そういった仮面をかぶってお金儲けを企む設立者も世の中にはいます。
世の中には甘い罠やお金を使わせようとする罠がいたるところにあります。
そういった罠にかかって、傷ついて去っていく人が多いと市場は衰退すると思うのです。

金銭的な魅力で一発逆転を狙うのもいいと思うんです。
欲しい作品をひたすら買い求めてため込むのもいいと思うんです。

ただ、中央集権型とは違って、何かがあっても企業が弁済してくれたりすることはないんです。
自分のことは自分で防衛しないといけない市場なのです(現在は特に)

DYOR(Do Your Own Research)「自分で調べる」という単語を暗号資産やNFT界隈では聞きます。
これはとても大事な考え方ですが、このDYORの中には「人の意見に耳を傾ける」という要素があると思っています。
確度の高い(情報ソースを開示してくれる)情報を得られるコミュニティは金銭以上の価値があります。
本当にいい情報は、仲が良い人にこっそりとしか教えないものです。
ありふれたところにある美味しそうな情報は、だいたい誰かの張った罠です。

加熱しやすい業界ではありますが、頭の一部はいつでもクールでいきましょう!

今後の僕のNFT世界とのかかわり方について。

僕は現在STPENというNFTを保有して移動することで暗号資産が貰えるプロジェクトとGGGGGというゲーム系のプロジェクトとDMD系のプロジェクト関係のNFTが中心です。
それぞれのプロジェクトにそれぞれ別な魅力と将来性を感じて保有を決めました。
僕の中で大事にしていることは「一つのプロジェクトに対して、複数のことを求めない」ようにしていることです。
追加で魅力的なことが発生してくることは想定外で、非常にありがたいことですが、最初にプロジェクトに対して求めたことがなくなるのであれば、保有をやめたり、プロジェクトに関わらないようにする。というルールを決めています。

STEPNでは得られる報酬に魅力を感じて参加しました、追加の魅力として素敵な友人が多くできました。
遊びではなくストイックに報酬にフォーカスしてきたので、今も以前も魅力は衰えていないです。

GGGGGはNFTをアバターとしてゲームに使用できるが、ゲーム内での優位性や報酬はない。というシステムが魅力で参加しました。
STEPNとは逆ですが「稼ぐことを目的としたホルダーがほとんどいない」ことです。
勝利数に応じてNFTの周囲が光ったり、保有数に応じて運営から良いことがある程度のものです。
スマホゲームのVIP会員権がNFTになっている感じですね。

DMD系のプロジェクトに関しては、プロジェクトの創設者の人柄に引き込まれました。
音声や文章での発言内容、各所で見られるライフスタイル、NFTへの考え方。
すべてに100%同意するわけではありませんが、僕にとってすごく「面白いな」と感じる発言やプロジェクトが多いです。
夢見さんが言っていることがどこまで「本当」なのか、きっとこれから堅実に大きくなっていくと思われるこのプロジェクト、どこまで今と同じ気持ちで続けられるのか。
僕はそれを観客として近くで見てみたい!と思って参加しました(そうです、僕の性格は悪いのです!)

なのに、気づいたらアンチ君ホルダー五枚以上という罠で、ステージの端っこに登りました。
罠だ!!これが罠だぞ!みんな気をつけるんだ!!

ここまで読んでいただけたすべての方に感謝を申し上げるとともに、皆様の日々の小さな幸せを祈らせていただきます。

2023年5月9日  ワイルダー